ウルトラマンネクサス 最終回

 しばらく見られなかったのだが、最終回だというので無理して起きてみた。
 いや、凄いねえ。暗い展開は今日のこの日のためにあったのだよね。
 孤門がトリだとは思っていたが、凪が変身するとは。やはり彼女が影のヒロインであったのだね。

 18年前から全てが始まった。闇の化身がTLT隊員のひとりとして潜入しており、セントラルドグマレーテを解放。これに激怒した凪が、ウルトラマンに変身するも、それさえも闇の策略であった。凪の中の闇を刺激し、ウルトラマンの光を闇に変換してザキが復活する。闇に捕えられた凪を、救い出した孤門がウルトラマンに変身。人々の声を受けて世界を救う。
 かくして、闇の化身は追われたが、同時に18年の幻影は終わった。
 1年後、ビーストの脅威は今も残るが、TLTと人類は正面から戦い続ける。
 孤門は逃げ遅れた少年を救いながら、叫ぶ。「諦めるな!」と。

 最終回を見た瞬間、そこには明らかにエヴァの影が見える。レーテの造形、裏切りや人間関係の構図など。
 しかし、考えてみれば、エヴァそのものが、「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」から庵野監督が受け取った感動を20年以上かけてアニメにして、送り返したレシーブだ。それに対して、特撮界が10年以上かけて出した答えがネクサスなのかもしれない。