過去仏の回廊

 トルファンからドイツの飛行船で運び込まれた仏教壁画「誓願図」は、前世の釈迦が過去仏と出会い、教えを受け、転生の後、釈迦として人々を導くという伝説を絵図にしたもの。中には賢者のために、泥濘に自らの髪を敷き詰め、賢者の足場とするというシーンもある。
 ドイツのオカルティスト、カール・ハウスホーファーの指導により、この誓願図を転生装置にすることを命じられたツェペリン伯爵だが、「誓願図」の一部が吸血鬼に奪われてしまう。
 その噂を聞いた青幇の長、楊坊はある目的のために、誓願図の横取りを図り、PCたちを密かに呼び出す。