バッテリーⅡ あさのあつこ

野球小説の第二弾。
久しぶりに、夢中になった。
原田巧のストレートな意思が気持ちよく、また歯がゆい。
中学に入り、規律偏重の中学、その中でも野球部で頭角を現す一方、規律とぶつかり合う原田。
 
生き方が違うときがある。
ある領域にガマンできないときがある。
生温い安定より、先鋭化したエッジに立ちたいときがある。
それが若さと言い切るのは間違いだが、
若いときにしか目指せない領域がある。
 
野球は特に好きではないが、巧と豪、その仲間たちの青春はまぶしく。
第一巻に続き、著者あさのあつこの中に渦巻く意志もまた鋭く、我を叱咤する。