1871年の新年 〜 租界対抗獅子舞大会

1年の始まりなので、「上海退魔行 〜新撰組異聞〜」のネタから。
架空歴史浪漫「上海退魔行」の舞台となる時代は、
西暦1870年、明治3年、同治9年(庚午)なのですが
やはりいずれ年が明ける訳です。
ここで重要なのが太陰暦太陽暦の違い。
欧米列強は太陽暦ですが、清朝とサムライ租界はやはり旧正月な訳で、
英国租界の連中が新年とか、クリスマスとかを祝ってもなんじゃこらという訳です。
大日本帝国は明治3年に太陽暦に移行しましたから、
英国と同様に、新年を祝うはずですが、移行1年目なので、皆、ぴんとこず、
結局、旧正月と重ねて祝ったり。
一方、旧正月には、中国風の爆竹やらで大騒ぎする一方、
サムライ租界が除夜の鐘を鳴らしたり、厳かに新年の祝いをしたり。

獅子舞は中国からの移入ですが、これも日本独自の発展をしておりますので
かなり感じが違います。
黄飛鴻は獅子舞の達人で、後に、西太后の前で開かれた獅子舞大会に優勝したことがあります。
これは映画「Once Upon a time in China」シリーズのいずれかで映画化されていますが
実に派手な戦いで、大櫓の上まで、獅子が走りあがったり、獅子同士で戦ったり。
租界対抗獅子舞大会とか、楽しそうだな。
近藤局長とか、新八とか、佐之助とか、こーいうの好きだよね。