お孝について

最終回で殺されてしまうお孝(美幸太夫の妹)ですが、これは史実とは別の造形がされたキャラクターです。本来のお孝は姉同様、近藤の愛人となり、一子をなしたと言われています。子どもは娘で、お勇といい、近藤の死後、お孝が育て上げ、芸者になったといわれています。明治中盤になってから、伊藤博文らが祇園でその娘に出会ったという。
この辺の生臭い話は今回の青春群像劇には似合わないので、総司の付き人にして、話を盛り上げたのはいいんじゃないかなと思います。黒猫のエピソードは結構、やりにくいですからねえ。