新シルクロード 西安、永遠の都/長安
最終回は長安(現・西安)。
今や最新都市でありながら、7世紀の玄奘三蔵の経典を納めた大雁塔が今もその中心に残る。
西安は13の国が都を置いた古都。
西安郊外で発見された墓地。
長安にアフリカの黒人や西域の少数民族がいたとか。胡人(ソグド人)ラクダ商隊の埴輪も。
大唐帝国の日本人
西暦698年?生まれ。セイシンセイ。
2004年秋、発見された墓誌から日本人の名前が出てきた。井真成。生まれは日本である。日本の才人であり、日本から留学し、西安に骨を埋めた。第九次遣唐使の一員。吉備真備と同じ一行であったという。おそらく大阪藤井寺付近の葛井、または井上と呼ばれた豪族の一員であろうと見られる。
716?年に渡航。長安城、国子鑑に学ぶ。
734年正月没。36歳? 死後、玄宗皇帝より官位を贈られる。
世界帝国のグローバリズム。有能なものは国籍を問わない。
阿倍仲麻呂はそのひとりである。李白の友人でもある。図書館司書からベトナム方面軍司令官になった。
吉備真備は帰国し、その後、右大臣にまで成り上がる。
大学城
現在の西安は60を越える大学を持つ大学都市。大学城とも。
現在、60万人の学生が暮す。