NHK特集 サイボーグ技術
立花隆の最新科学研究レポート。これは凄い話だ。かつて、我々がSFのアイテムとしてのみ理解していた世界が実現し始めているということである。
以下、番組を見ながら作成したメモである。
ああ、こういう習慣そのものも、インターネットと人間がフュージョンし始めている結果かもしれない。
機能保全のための科学。
四肢欠損や失明を補うため、神経信号を読み取り、思っただけで動く腕、視神経に信号を送り、光を見るシステムもある。
パワード・スーツはもうそこに
日本で開発されている、筋肉サポートシステムは、10倍の力まで出せるという。事実上のパワードスーツであるが、その外見は特撮ヒーローのようにしか見えない。これが来年には実用化されるという。
人工内耳とバイオリン
すでに少年の耳となっている人工内耳。
1万以上ある自然の内耳に代わり、22の電極で形成される人工内耳はプログラムの調整と訓練が必要であったが、人はそこに適応していく。
人工内耳をつけて、バイオリンを弾く少年。
脳深部刺激療法
脳を機械で調整する脳深部刺激療法。脳深部を刺激して、パーキンソン病やジストニア病を治療する。手と足が勝手に動くジストニア病の治療が行える。
そして、この療法はCG25という部位。悲しみの中枢に踏み込もうとしている。ここを電気的に刺激し、重度の鬱病を治療するという。
今後、他の感情中枢を刺激できるようになるだろう。それはポジティブであるとともに、ネガティブな「精神支配」の可能性を示す。
BMI 脳=機械インターフェースの可能性
DARPA(アメリカ国防総省高等科学研究所)が目指すBMI(脳=機械インターフェース)。
脳から直接神経信号を読み取り技術を開発したジョン・シェーピン教授は、脳構造の研究から、脳インターフェースの可能性に気づく。そして今、彼はロボラットと称して、ネズミの脳を電極からの信号で操る実験を進めている。快楽中枢を刺激することでその行動をコントロールする。カメラ付きのロボラットを操る研究にも進んでいる。米軍はこれを支援し、教授は猿での実験も成功させているという。
その映像はDARPAの会見における、より強い兵士につながるか?
誰もが皆、VOTOMSのパーフェクト・ソルジャーやガンダムの強化人間を思い起こさせる。さて、どこにいくのか?
海馬チップ
そして記憶を操る海馬チップ。
記憶のチップ化、記憶のデジタル記憶、記憶の交換などが可能になるだろう。脳の能力の加速も視野に入っている。
その先には人格モジュールの夢(あるいは悪夢)が待っているかもしれない。
さて、サイバーパンクな未来はリアルになるのか?