ルパン三世に宮崎駿の原点を見る

・・・・・・という訳で、久しぶりに見ました。
第二期シリーズ(鈴木清順・監修、1980-81)の最終回「さらば、愛しきルパン」と、
同シリーズの傑作といわれる「死の翼アルバトロス」。
「さらば、愛しきルパン」は、アニメ版スーパーマンの飛行ロボット(ラピュタのアレ)に、
ナウシカの格好をしたクラリスを乗せて、新宿駅前で自衛隊と戦わせるという凄い話。
タイトルもギミックもトリックもシリーズ最終回だから出来る暴走具合。
いや、面白い。
特に、純粋なる復讐者であるヒロイン・マキちゃんと銭形警部の会話シーンは、絶品。
「死の翼アルバトロス」は、超小型核爆弾を密売しようとする悪人とルパン一家のバトルだが
ハワード・ヒューズの超大型飛行艇が登場、飛行感覚は「未来少年コナン」のギガントみたいだが
一味違う空中アクションを見せてくれる。
全体の筋とは別に、始まりのすき焼き争奪戦や、派手なガンアクションの下りは「カリ城」。
銭形に化けて潜入するくだりとか、宮崎演出に多いルパン走り(ばたばたぴょーん)も同様。
峰不二子の演出が基本的に「エマニエル夫人」で、第二の登場以降は、ほぼすっぽんぽんで
両手が鎖つきでブラ代わりの布のみとか、色々セクシーなのですが、
うまーく誤魔化して、そのままアクションへ飛び込むのも凄い。
この人は「飛ぶ」ということだけでこれを描けるんですねえ。
30分番組2本で宮崎アニメを堪能しました。
ああ、こういうのを見ると、冒険アクション系のRPGがやりたいねえ。
「ブルーローズ」か?