T&T 絶望的なまでに

小太刀右京氏の日記にて「T&T」の話が。
http://d.hatena.ne.jp/ninjahattari/20050119
懐かしいゲームである。かつて随分遊んだ。思い出深いゲームだ。
当時、唯一の文庫ルールであり、初心者と継続的に遊ぶために最善の選択だった。
T&Tは集団戦闘なので、MRが明らかになった段階で勝敗は90%決まっている。
MRにして90:80なら勝てる可能性がない訳ではないが、それは運でしかない。
PCが確実に勝つためには、90:80を、60:80にしなくてはならない。
それだけに、シナリオは
「物語の背景情報の確認」から始まり、
「敵の情報(MR)を知ること」、
「対策(多くの場合、白兵戦以外の方法でMRを削る方法)をPCが探す場面」を経て
「決着(戦闘を含む)」で形成される。
そのシビアさはロールプレイを楽しもうとした場合、さらに苛酷になる。
あるキャンペーンで、魔術師を担当していた私はどうしても参謀役と砲台になりがちだったが
<これでも喰らえ!>を打たずに何とかすることに腐心していた。
そこで、相手との戦力差が明確になれば、魔術師は敗戦の予想を念頭に置きつつ、
自分の体力から自動的に換算できる<これでも喰らえ!>のもっとも効率のよい使用に
専念し、かつ、直接戦闘以外の解決方法を何とか案出しなければならない。
そう、時には屈辱的な交渉で戦闘そのものを回避することさえも。
だが、そこでさえロールプレイすることは楽しかった。
小太刀氏の論旨とは全く異なる話になってしまったが、おじさんの思い出話と聞き流して欲しい。

ああ、まだAmazonで買えるぞ。さすが社会思想社